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【教養としての社会保障】改めて政治・経済を勉強し直す。

友人からふるさと納税の誘いをもらってから、

社会保障について勉強したいなと思うようになりこの本を手にとりました。

アマゾンでもレビューが高かったのですが、年始早々素晴らしい本に出会えたなと思いました。

この本を読むと、

高校で学んだ政治経済を学び直すことができ、政治に興味をもつようになりました。

人生を変える1冊となりました。是非読んで欲しいです。

教養としての社会保障

教養としての社会保障

 

 

本の目次

第Ⅰ部 社会保障とは何か~制度の基本を理解する
第1章 【系譜、理念、制度の体系】ギルドの互助制度を手本としたビスマルク
第2章 【基本哲学を知る】「共助」や「セーフティネット」が社会を発展させた
第3章 【日本の社会保障】戦後日本で実現した「皆保険」という奇跡

第Ⅱ部 マクロから見た社会保障社会保障と日本社会・経済・財政
第4章 【変調する社会・経済】人口減少、少子化高齢化で「安心」が揺らぎ始めた
第5章 【産業としての社会保障社会保障はGDPの5分の1を占める巨大市場
第6章 【国家財政の危機】次世代にツケをまわし続けることの限界

第Ⅲ部 日本再生のために社会保障ができること
第7章 【目指すべき国家像】「将来不安」を払拭するために何をすべきか
第8章 【新たな発展モデル】北欧諸国の成功モデルから学べること
第9章 【改革の方向性】「安心」を取り戻すために、どう改革を進めるべきか

付 章 【提言】人口減少社会を乗り切る持続可能な安心社会のために

 

この本の著者について

 著者は、香取照幸(かとうてるゆき)さん。現在でいう厚生労働省にいらした方です。

東大から役人という、いわゆるエリートコース。

元役人という現場にいる方からの社会保障の本ってあまりなくて、

評論家の人の主張とは別で、生々しく読んでいてとても面白かったです。

香取さんの人柄か、タイトル違って話はわかりやすく砕けた話もあり読みやすい内容でした。

 

本の概要

 タイトルにある「教養の社会保障」ということで、社会保障の歴史から現在までの流れ、社会保障の考え方、日本と世界の社会保障の違い、現在の日本の課題点、課題に対する対策などと、マクロの視点とミクロの視点でわかりやすく解説してくれます。

 

社会保障登場の背景

産業革命後、労働者が都心に集中。

労働者階級は、過酷な労働環境を強いられ、貧富の格差拡大、衛生水準の低下などの社会問題が発生しました。それを解決していくシステムとして登場したのが社会保障制度です。

 

 社会保障の役割

つまり社会保障の機能は、「民生の安定」

民生の安定とは、国民の生活・生計の安定を守る、ということで、人々が生活に困ることなく安んじて生活できるようにする、ということです。

 

もう1つは社会の発展を支えるもの。

これは、私の中で新しい発見でした。

社会保障は、社会の分裂を防ぎ、それを通じて社会の発展を支える機能もあります。

産業革命後は、資本家と労働者による貧富の差が発生し対立が起こります。

現在の日本にもホワイトカラーとかブルーカラーとか階級ってありますよね。

どっちが良いとか悪いとかはないですが、ここの格差が激しいと社会が分断されてしまいます。そこで国家の機能として富の集中を是正し、所得の再分配を行うことで社会の分裂を防ぎます。

 

こう考えると、自分の税金は何かしらの理由で十分に働けない人に役に立っているかという気持ちが少しがわきます。

私は、片親ではありましたがとても恵まれた環境にいると思っています。そうでない人に還元するのは当たり前だよなと思うようになりました。

 

またまだ元気に働いている内はいいですけど、怪我したり病気したら、歳をとって困った環境になってしまった時。忘れがちな相互扶助という考え方を再認識します。

 

社会保証の種類

 

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こんな感じで、1口といっても社会保障ってたくさんあります。

本書では1つ1つどれにどれくらい使われているのか簡単に説明してくれています。

因みに私は、国民健康保険と健康保険の違いすら知ってませんでした・・・

そして健康保険の半額は会社が払ってくれているのも知りませんでした・・・

このタイミングで読んでてよかったです汗

 

他にも、財政について詳しく教えてくれます。

国債の話とかよく分からず暗記だけしてた学生時代でしたが、やっと理解しました。

 

まとめ

「俺は誰の助けも借りないで、ちゃんと1人で生きている。誰にも迷惑はかけていない。それで高い保険料取られているのに、病院が年寄りのサロンみたいになっているのはけしからん」みたいな人いますよね。

社会保障制度は多岐に渡っていて、それぞれ恩恵をうける人が異なります。

自分が関わる制度は皆それぞれで、自分に関係ない部分のことに感心がない。

他のところはどうでもいいってなりがち。

結果、社会制度を変更するときに、国民全体の理解を得るのが非常に難しい。

社会保障を理解する難しは、ここにあると筆者は言っています。

 

カナダで知り合った日本人で、そういう不満ばかり言って政治家に石を投げるようなことばかりで何も動こうとしません。たまには石を投げる側に立てばいいのに。そんな風に思っていました。

そしてこの本を読んでわかったのが、そう思っているだけの私はもっと酷いんじゃないか。

成人してから7年経ってしまいましたが、これから勉強して社会を一緒に考える人間になりたいと思いました。

教養としての社会保障

教養としての社会保障